七五三といえば、子供に晴れ着を着せて、神社で祈祷をしてもらい、写真スタジオで記念写真を撮ってもらう・・・というのが一般的になってきています。
ただ、それが一般的とはわかっていても、子供の様子や、金銭的な事情などで、お参りするだけでもいいかな・・・?と考えている方もいるのではないでしょうか?
というわけで今回は、七五三をお参りだけで済ませてもいいものなのか、調べてみました!
お参りだけで写真は撮らなくてもいい?
そもそも、七五三は、子供の無事な発育に感謝し、今後のさらなる成長を願う行事です。
写真は、なかなか着る機会のない晴れ着を着た我が子の可愛い姿を記念に残したいという親の気持ちからのもので、必ず撮らなくてはいけないというものではありません。あくまでおまけです。
写真スタジオでは、貸衣装や着付け、メイクまで全てパックになっているところが多いので、晴れ着を着せたい場合には便利で楽です。
しかし、写真スタジオで撮ってもらうと、お金がかかりますよね・・・。
プロに撮ってもらう写真と個人的なスナップ写真は、もちろん仕上がりは大きく違いますが、写真スタジオが難しい場合は、スナップ写真だけでも撮っておくと、後々記念になっていいのではないでしょうか。
小さい子供は覚えていないことが多いので、写真が残っていると、大きくなってからも楽しめますね。
また、この先子供が大きくなると、家族揃って写真を撮る機会というのも減ってくるので、あまりない機会だと思って家族写真を残しておくのもいいと思います。
着物を着せなきゃダメ?
元々着物を持っていたり、人からもらったならまだしも、着物は買うのもレンタルするのも高いですし、今後着る機会もほとんどありませんよね。
また、小さい子供が慣れない格好で長時間過ごすのもかなり疲れると思います。
そもそもは、昔の人が、乳児から幼児、幼児から童子と成長するにしたがって、着物を新調する儀式が七五三の起源です。ただ当時はみんな普段着が着物でした。
着物を普段から着ない現代は、晴れ着というのは何も着物でなくてはいけないという決まりはありません。フォーマルな洋装でも大丈夫です。
男の子ならスーツ、女の子ならキレイ目のワンピースやジャンパースカートなどにすれば、入園式や入学式などでまた着れる機会もありそうですね。
ただ、洋装といっても、普段着というのはやめておいた方が良いでしょう。
七五三は、これまでの子供の成長を神様に感謝し、祈願する行事です。普段着で神様にお参りするのは失礼ですね。
清潔な服装でお参りすれば問題ないと思います。
祈祷しないのはマズイかな…?
祈祷は、大体20分くらいで終わりますが、小さい子供がおとなしくしていられるか不安ですよね。
お賽銭を入れて参拝する、いわゆる「お参り」は、略式の参拝で、神殿に入り祓いを受けて身を清めたうえで神前に進み、神様に参拝するのが正式参拝です。
一般的には、七五三のような節目の儀式には正式参拝をするのが神様に対しての礼儀になりますが、一番大切なのは、子供の無事の成長に感謝し今後のさらなる成長を願う「気持ち」です。
神様にきちんと感謝できれば、お参りだけでも問題ないと思います。
ただ、七五三は周りも小さな子供ばかりです。祈祷中に泣きわめいている子供は少なくないですし、周りも小さな子供を持つ親同士なので、よその子供が泣いて怒るような方はあまりいないと思います。
お子さんのせっかくの節目ですから、華やかな着物を着せたり写真スタジオで写真を撮ったりしなくても、ご祈祷は行ってもいいのではないでしょうか。
まとめ
写真スタジオで写真を撮らなくてもいいが、スナップ写真だけでも撮って残しておくと記念になる!
着物にこだわらず、フォーマルな洋装でも問題ないが普段着は神様に失礼!
大事なのは「気持ち」なので、祈祷をせずお参りだけでも問題はない!
あとがき
結婚式とか、お葬式のような、親族に限らず沢山の人が関わるイベントでは、マナーを気にしますが、七五三のような内輪のイベントは、両親の考え方や家庭の事情などで割と自由な気がします。
特に子供が小さいうちは、子供に無理をさせたくないという気持ちもありますよね。
先ほどまとめたように、親が子を思う気持ちが一番なので、お参りさえすれば立派な七五三だとは思いますが、両親だけでなく、両家の祖父母も、かわいい孫の晴れ姿を見たいといった気持ちの家も多いと思います。
両親だけで判断せず、両家の祖父母の意見も伺って相談してから決めると良いですね。