「十五夜は、秋の満月の夜にお団子とススキと…。うーーんと…”(-“”-)”」
というレベルのイメージしかない私。よく考えてみると、小さなころから今まで、ちゃんとこの行事をやった記憶がありませんでした。
独身の頃や、子どもがいない頃は特に気にしてませんでしたが、子どもも生まれ、娘も今年は2歳。保育園に通い始めたので、様々な季節の行事に触れる機会も多くなってきました。
クリスマスにツリーを飾ってケーキを食べたり、3月に雛人形を飾ったりするように、十五夜の行事も我が家でやって娘に伝えてあげたい!
ということで、十五夜には何をするのか、お供えや食べ物はどうすればいいのか??しっかり調べてみました!!
十五夜って何する日?
十五夜のお月見は、元々は、貴族が月を見ながら詩や俳句を詠んだり、楽器を演奏したりという宴が催されていました。
庶民の間では、月にお供え物をし、その年の収穫に感謝をして翌年の豊作を願う農業のお祭りでした。
現在では、農家さんばかりでもないですし、俳句を詠むとか収穫祭とかいわれても…ピンと来ないですよね。
十五夜の美しいお月さまを眺めながら、季節の野菜などをお供えして、家族や友人と美味しい食事を楽しむ、といったことをしている人が多いですね。
でもせっかくお月見をするなら、何をどう準備するか知っておきたいものですね。
お供えものについて見ていきましょう♪
十五夜のお月見にお供えする代表的なもの3つ!
1.月見団子
お月見といえばやはり団子ですよね!満月に見立ててお供えをしています。
これを、三方(三宝、さんぽう)という、お供え物をするときの道具にのせます。一度は目にしたことありますよね?
三方はホームセンターや仏具屋さんで買えますが、白い皿に白い紙を敷いて代用してもOKです!
買えば本格的ですけど、なかなか他に用途がないので個人的にはお皿がお手軽でいいですね(´・ω・`)
お団子の形は、一般的にはまん丸を少しつぶした形ですが、これも地域によって様々です。
関西地方 | 里芋の形をした団子が多い |
---|---|
静岡 | 中央がへこんでいる。「へそもち」と呼ばれる。団子のわきにあんを添え、つけて食べる |
名古屋 | 里芋の形をした、白・桃色・黒(あんこ)の三食団子 |
京都 | 里芋の形をした団子に、雲に見立てたあんを巻く |
私は静岡県出身ですが、へそもち…!?知りませんでした(*_*;)県の中でも地域によって違うのかもしれませんね。
白いお団子に、あんこをつけている地域が多いですね。
雲に見立てている…とありますが、やっぱり、白いお団子そのままだと味気ないですし、お供えした後に美味しく食べたいっていうホンネがあるんじゃないかなーと私は思ってます(´-ω-`)♥
お供えするお団子の数は、十五夜にちなんで15個、もしくはその年の月数(平年は12個、閏年は13個)、という地域もあります。
お団子の並べ方
下の表を参考に、ピラミッドのように盛り付ければOKです。
15個の場合 | |
一段目 | 9個(3×3) |
---|---|
二段目 | 4個(2×2) |
三段目 | 縦に2個 |
13個の場合 | |
一段目 | 9個(3×3) |
二段目 | 4個(2×2) |
12個の場合 | |
一段目 | 9個(3×3) |
二段目 | 3個 |
2.ススキ
お月見といえばススキですよね!秋の七草を飾るのですが、ススキはとりわけ人々の生活に身近でした。今でもよく見ますもんねー!
稲穂が収穫前なので、見た目が似ているススキを稲穂に見立ててお供えするようになりました。
また、神様がおりてくる依り代とも考えられています。これも地域によって異なりお供えしない地域もあります。
5本もしくは15本を、一升瓶などにさしてお供えします。
ススキは切り口が鋭いのでススキを取る場合は軍手などをしてから根を持ち、ハサミや鎌を使って刈りましょう!
近所にあれば自分で刈れますが、近所に生えてない場合はお月見シーズンになれば、ススキを置いているお花屋さんもあるようですので探してみてください♪
3.里芋などの収穫物
お団子、ススキはなんとなく知っていましたが、わたしはこの収穫物をお供えすることを知りませんでしたw
でも、もともとが収穫祭なのである意味一番重要ですよね(。ŏ_ŏ。)
収穫物は、里芋に限らず、栗、柿、ブドウ、大根など、この時期に収穫される季節の野菜や果物をお供えすればOKです。
ちなみにブドウなどのツルものは、神様とのつながりを強くするといわれています。
さてさて、
これらのお供え物を、どこにお供えしたらいいのでしょうか?
お月見の正しいお供えの仕方!
お月見というと、縁側に月見台を置いて…ってイメージがなんとなく浮かびますけど、縁側があるお家って、今は少ないですよね。
ベランダやウッドデッキがあれば、そこにちょっとした机や台を置けばOKです!
ベランダやウッドデッキが無くても、窓際やリビングでもいいですし、場所に決まりはないので安心してくださいね(^^♪)
月から見て、左側に自然のもの(ススキ、花など)、右側に作ったもの(お団子など)を並べます。
お団子を三方にのせている場合は、窓のない面を神様側に向けて置くと、三方に開いた窓から神様の力を授かるといわれています。
これでお月さまに正しくお供えできますね!
でもこのお団子、どれくらい経ったら食べてもいいんでしょうか?早く食べないとお団子が固くなっちゃいそう…( ;∀;)
お供え物っていつ食べるの?というか食べてもいいもの?
神様にお供えしているものって、なんとなーく食べたら罰が当たりそうですよね…。
でも、食べていいんです。むしろ食べたほうがいいんですよヽ【・ω・】ノ
昔の人も、お供えしたものをたくさんの人で分け合って食べれば、神様も喜んでくれると解釈していました。
用意した料理もお供えしたらすぐにおろして、月を見ながらみんなで美味しくいただきましょう♪
ところで、お月見にお団子を用意するのは常識ですが、お月見の日の献立って何を作ったらいいか悩みませんか?
お月見の日にみんながどんな献立にしているのか調べてみました!
せっかくのイベントなので、お団子も手作りするところから楽しんで、夕飯の献立もお月見らしい料理にしてみましょう♪
十五夜のメニュー・レシピ
お月見の日のメニュー例
旬の野菜、果物で
- けんちん汁
- 里芋の煮物
- 筑前煮
- さつまいもごはん
- 栗ごはん
- 枝豆
- ブドウ
- コロッケ(さつまいも、かぼちゃ、里芋)
卵をお月さまに見立てて
- 月見うどん、そば
- 鶏つくね
- 月見バーガー
やっぱりお団子
- かぼちゃ団子
- 団子汁
十五夜の日の献立って何がいいのかわからず悩んでいましたが、「旬の野菜を使った料理でいいのかー!」と気づかされました(‘Д’)
そうですよね…収穫に感謝する日ですもんね!
そこに、お月さまに見立てた卵料理が加わると、一気に食卓にお月見気分が出て素敵ですよね♪
お月見には欠かせないお月見団子は、買ってきてもいいですが、子どもと一緒に手作りしてみませんか?
お月見団子の作り方
材料(約15個)
- 白玉粉:130g
- 絹ごし豆腐:130g
- ボウルに白玉粉、豆腐を入れてよくこね、丸める。
- 鍋に湯を沸かし、1.を入れ、団子がふつふつ揺れるくらいの火加減にして、浮いてきて1~2分茹でたら氷水に取る。
- 2.の水気を切って、器に盛ったら完成。
※お団子は時間がたつとどんどん固くなるのですぐ食べましょう。でも、茹でなおせばまた柔らかくなるので、余ってしまっても安心してくださいね♪
みたらしあんの作り方
材料
- 醤油、みりん、片栗粉:各大さじ2
- 砂糖:大さじ4
- 水:150cc
- フライパンに材料を全て入れ、中火にかける。
- あんに透明感が出てくるまでゴムべらでよく混ぜる。
- 串に刺した団子にからめて器に盛る。
里芋煮の作り方
材料
- 里芋:10個
- 【A】だし汁:300cc
醤油、みりん:各大さじ1
砂糖:小さじ1 - 塩:適量
- 里芋の皮をむき、ボウルに入れて、塩を加えてもんで、ぬめりを落とす。
- 塩を洗い流し鍋に並べる。
- 【A】を加えて落し蓋をし、中火にかける。
- 竹串がすっと通り、煮汁がそこから1cmくらいになるまで10~15分煮る。
まとめ
十五夜には、もともと貴族が月を眺めながら宴をしたり、庶民が月にお供え物をして収穫に感謝をするお祭りをしていた。
現在は、月を観ながら、お供え物をし、楽しく食事をする、という形が多いよう。
十五夜には、地域によって違いがあるが、一般的には、ススキ、月見団子、季節の収穫物をお供えする!
お供えの場所に決まりはない。置けるところでOK!
お供え物は、お供えしたらすぐ食べて良い!
お月見料理やお月見団子も手作りしてみよう!
十五夜は、お団子の数とかお供えするものなどは昔からの伝統がありますが、現代では主に美しい月を楽しむイベントなので、お供え場所も自由だったり、家庭でも取り入れやすいですね!
季節の収穫物は、我が家は農家ではないので買ってくることにはなりますが、敢えていくつか買い揃えて、秋の野菜はこんなものがあるんだねーとか、農家さんに感謝しなきゃねーと、娘に話しながらやってみたいと思います。
そして、お団子も、食べるだけじゃなく作るところから娘と楽しめそうなので、今からワクワクです♪