中秋の名月を楽しむお月見は、風情のあるイベントですが、春の桜を楽しむお花見と違って、用意するものとか、手順とかがきちんと決まってそうですよね(´-ω-`)
娘もいるから今年からはいざ季節の行事を色々楽しもうと思ったはいいものの、まったくやり方がわからない!
「お供え物って団子のほかに何があったっけ?」「お団子以外に食べるものって決まってるのかな?」
中秋の名月を見るときのお供えの仕方、中秋の名月の日に食べるものについて真面目に調べてみました!
中秋の名月にお供えするものは?
地域によってもお供えするものに違いがありますが、代表的な物はこの3つです!
1.月見団子
お月見のイメージにお団子は欠かせませんよね!
なぜお団子かというと、満月に見立てているからです。団子の数は沢山ありますけど、お月さまと同じで白くて丸いですもんね。
これを、三方(さんぽう)という、お供え物をするときの道具にピラミッド状にのせます。三方が手に入らない場合は白い皿に白い紙を敷いて代用しても大丈夫ですよ。
お団子は、まん丸を少しつぶした形が一般的ですが、これも地域によって違いがあり、面白かったのでご紹介します♪
関西地方 | 里芋の形をした団子が多い |
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静岡 | 中央がへこんでいる。「へそもち」と呼ばれる。団子のわきにあんを添え、つけて食べる |
名古屋 | 里芋の形をした、白・桃色・黒(あんこ)の三食団子 |
京都 | 里芋の形をした団子に、雲に見立てたあんを巻く |
以外にもまん丸じゃない地域がちらほら…!里芋も十五夜の代表的なお供え物なので、里芋の形にしているところが多いですね。
ちなみに静岡出身の私は「へそもち」を知らなかったのですが、画像を検索してみると、ドーナツのような、ベーグルのような白いお餅の写真が沢山出てきました。自分のイメージしていた十五夜のお団子と全然違って、これもまた面白いですね!
名古屋の三食団子は、カラフルなアザラシが3頭並んでいるかのようで、これまた不思議でした。
お供えするお団子の数は、十五夜にちなんで15個、もしくはその年の月数(平年は12個、閏年は13個)、という地域もあります。
お団子の並べ方
下の表を参考に、ピラミッドのように盛り付ければOKです。
15個の場合 | |
一段目 | 9個(3×3) |
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二段目 | 4個(2×2) |
三段目 | 縦に2個 |
13個の場合 | |
一段目 | 9個(3×3) |
二段目 | 4個(2×2) |
12個の場合 | |
一段目 | 9個(3×3) |
二段目 | 3個 |
2.ススキ
ススキに限らず、萩などの秋の七草を飾るのですが、ススキってその中でも一番身近ですよね。
収穫に感謝するため、本来は稲穂をお供えしたいところですが、この時期はまだ稲が収穫前なので、見た目が似ているススキを稲穂に見立ててお供えするようになりました。
また、神様がおりてくる依り代とも考えられています。これも地域によって異なり、ススキをお供えしない地域もあります。
5本もしくは15本を、一升瓶などにさしてお供えします。
ススキは今でも割と身近な植物なので、自分で採りに行くという人も多いのではないでしょうか?でも切り口が鋭いので、軍手をしてから根っこを持ち、ハサミや鎌を使って刈りましょうね!
ススキが手に入らない場合は、この時期になれば、お花屋さんにお月見セットが置いてあるもところあるようですので一度探してみてください(*^^*)
3.里芋などの収穫物
元々日本人が米を食べるようになる前は、里芋は重要な主食だったので、今でもお月見のお供え物と言えば里芋は重要です!
でも、里芋に限らず、栗、柿、ブドウ、大根など、この時期に収穫される季節の野菜や果物をお供えすれば大丈夫ですよ♪
ちなみにブドウなどのツルものは、神様とのつながりを強くするといわれています。縁起がいいですね!
さてさて、
これらのお供え物を、どこにお供えしたらいいのでしょうか?
お供えの仕方は?
お供え物をどこにどうしなければいけない、という決まりはありません。
そもそも、縁側があるお家なんて今はほとんどないですし、マンションのお宅も多いですもんね。
ベランダやウッドデッキなどに机や台を置けば、立派な月見台の完成です!
そのほか月が見える窓際やリビングでもいいですし、庭でもいいですね(^^♪)
月から見て、左側に自然のもの(ススキ、花など)、右側に作ったもの(お団子など)を並べます。
お団子をのせた三方は、窓のない面を神様側に向けて置くと、三方に開いた窓から神様の力を授かるといわれています。
これなら私にもできそうです。作法にややこしい決まりがなくて、なんだかほっとしました…( *´艸`)
ほっとしたら、なんだかお腹がすいて早くお団子食べたくなっちゃいましたw
…でも、このお団子って、お供えものだからホントは食べちゃいけないのかな?
お供え物はどのタイミングで食べる?
食べたら罰が当たりそうな気もしてしまいますが、ご安心を!お供え物は食べていいんです。むしろ食べたほうが神様との結びつきが強くなって縁起がいいんですよヽ【・ω・】ノ
昔の人も、お供えしたものをたくさんの人で分け合って食べれば、神様も喜んでくれると解釈していました。
用意した料理もお供えしたらすぐにおろして、月を見ながらみんなで美味しくいただきましょう♪
せめてその日の晩とかまではお供えしとかなくちゃいけないのかと思ったら、すぐ食べていいんですね!これなら子供や、食いしん坊な私でも我慢することなく中秋の名月を楽しめそうです(´-ω-`)
ところで、中秋の名月を見るとき、あなたのお宅ではお夕飯に何を食べますか?お供え物だけじゃなくて、普通に他の食事の用意も必要ですよね”(-“”-)”
お月見の日は夜これを食べる!って、私はあんまり聞いたことがないんですが、なにか定番の献立ってあるのかな?
お供え物をして中秋の名月を眺めるだけでも立派なお月見ですが、せっかくだからお団子やお月見料理を作るところからイベントを楽しんでみませんか?
中秋の名月の日に食べるものは?
調べてみると、十五夜と言えば絶対コレ!!!というメニューはあまりなかったのですが、十五夜を意識したメニューにしている方が多いようです!
メニュー例
旬の野菜、果物で
- けんちん汁
- 里芋の煮物
- 筑前煮
- さつまいもごはん
- 栗ごはん
- 枝豆
- ブドウ
- コロッケ(さつまいも、かぼちゃ、里芋)
卵をお月さまに見立てて
- 月見うどん、そば
- 鶏つくね
- 月見バーガー
やっぱりお団子
- かぼちゃ団子
- 団子汁
元々十五夜のお月見は収穫に感謝するための風習なので、「旬」の野菜を使った料理、これだけで確かに立派なお月見料理ですよね(‘Д’)
月見うどんや月見バーガー、よく聞く名前だし、名前に「月見」と入っているのに、お月見の日に食べようと思ったことがありませんでした。なんだか雰囲気が出ますし、食べ物の中にお月さまがいたら、子供も喜びそうですよね!
お月見団子はお店でも買えますが、せっかくなのでこの日くらいは子どもと一緒に手作りしてみてはいかがでしょうか?
お月見団子の作り方
材料(約15個)
- 白玉粉:130g
- 絹ごし豆腐:130g
- ボウルに白玉粉、豆腐を入れてよくこね、丸める。
- 鍋に湯を沸かし、1.を入れ、団子がふつふつ揺れるくらいの火加減にして、浮いてきて1~2分茹でたら氷水に取る。
- 2.の水気を切って、器に盛ったら完成。
※お団子は時間がたつとどんどん固くなるのですぐ食べましょう。でも、茹でなおせばまた柔らかくなるので、余ってしまっても安心してくださいね♪
みたらしあんの作り方
材料
- 醤油、みりん、片栗粉:各大さじ2
- 砂糖:大さじ4
- 水:150cc
- フライパンに材料を全て入れ、中火にかける。
- あんに透明感が出てくるまでゴムべらでよく混ぜる。
- 串に刺した団子にからめて器に盛る。
里芋煮の作り方
材料
- 里芋:10個
- 【A】だし汁:300cc
醤油、みりん:各大さじ1
砂糖:小さじ1 - 塩:適量
- 里芋の皮をむき、ボウルに入れて、塩を加えてもんで、ぬめりを落とす。
- 塩を洗い流し鍋に並べる。
- 【A】を加えて落し蓋をし、中火にかける。
- 竹串がすっと通り、煮汁がそこから1cmくらいになるまで10~15分煮る。
まとめ
中秋の名月を観るときは、一般的には、月見団子、ススキ、季節の収穫物をお供えする!
お月見の場所に決まりはないので、置けるところにお供えしよう!
お供え物は、お供えしたらすぐに下げて美味しく食べていい!
お月見料理やお月見団子も手作りしてみよう!
あとがき
中秋の名月の楽しみ方は、地域によって少し違いはありますが、必ずこれを用意しなければならない!こうしなければならない!という決まりはそこまで固くなくて、私にもできそうだなーと安心しました。
でもそもそもが月を楽しむ行事なので、楽しんでやらないと意味ないですよね!
私は今回、中秋の名月を調べて、「収穫に感謝するために旬の作物をお供えする」ってところが大切かなーと感じたので、最低限、忙しくても秋の野菜を使った料理くらいは準備したいと思います!
自分がこれまで中秋の名月という言葉やお月見の風習に疎遠だったので、自分の子供には少しでもこのイベントを身近に感じてもらえるようにしたいです♪