こんにちは、Monosiri編集部です。
今回は今や知らない人はいないであろうロックバンド「ポルノグラフィティ」の名前の由来や意味についてピックアップしてみました。
ポルノグラフィティの由来
J-ROCKやJ-POP界は大いに盛り上がっていた1990年代。「TUBE」や「聖飢魔II」など、様々なバンドが国内で活躍する中、広島の因島で、高校生たちが文化祭に向けてバンドを組みました。
「NO SCORE」という名前の友人同士で作られたそのバンドは、メンバーが高校を卒業した1992年に解散し、短い青春を終えようとしていました。しかし2年後の1994年、「NO SCORE」のメンバーは大阪で運命的な再会を果たします。
再びバンドを組み、積極的なライヴ活動を行うようになった彼らは、大阪特有の強烈なアピールが求められるライヴ・シーン、そして、実力派バンドが沢山いるJ-ROCK界を生き抜くため、独創的なバンド名を求めました。
そうして生まれた名前が「ポルノグラフィティ」です。
『強烈なインパクトの名前にしなくてはいけない』という、メンバー:新藤晴一さんの提案による命名でした。海外のメタル・バンド「EXTREME(エクストリーム)」のアルバム名に由来したこのネーミングは、狙い通り、強烈な第一印象を決めることになります。
まず「ポルノグラフィティ」という言葉の意味からして、初めて聞く人をぎょっとさせるものでした。
ポルノグラフィティの意味
「グラフィティ」とはそれ単体だと落書きを意味する造語ですが、そこに「ポルノ」がつくと、途端に卑猥な写真を指す単語になります。この言葉は今でも、コンビニやちょっと怪しい本屋さんのアダルト・コーナーで見かけることがあるでしょう。
ポルノグラフィティが日本を代表するロック・バンドとなった2000年以降こそ、「ポルノ」という呼称に抵抗がある人もほとんどいなくなりましたが…
例えばNHKの紅白歌合戦に出場が決まったり、W杯のテーマソングを担当するようになったりすると、「あのNHKが『ポルノ』を!」と、何とも言えないリアクションしていた人もいたのではないでしょうか。
さらにこの名前は、「ポルノ?」「ポルノグラフィティ?」「ポルノグラフィティー?」などなど、様々な聞き間違い・言い間違いを引き起こします。
ポルノグラフィティは間違えられやすい?
あのGoogle検索でさえ、「ポルノグラフティ」と誤った予測候補を出してしまうほど。
また、案外間違えがちなのが、英字表記の綴りです。
正しい英語だとグラフィティ=「graffiti」と綴りますが、ポルノグラフィティは名前を取ったアルバム名に準じて「pornograffit[t]i」と、「t」を1つ多くしています。
個性的かつ、やや複雑なネーミング。第一印象はもちろん、ライブやテレビ番組のMCなどで、その名前はしばしば話のネタになるのでした。
ポルノグラフィティの代表的な楽曲といえば、何と言ってもデビュー・シングル「アポロ」ですが、そのアポロが発表・大ヒットした1999年から1年ほど、楽曲のイメージが強すぎて「アポログラフィティ」などと認知されていた時期もありました。
アポロがヒットした当初はまだ無名で、その名前の由来も意味も、正確には理解されていなかったポルノ。ですがその後、「ミュージック・アワー」「サウダージ」「アゲハ蝶」など続々とヒット曲を発表し、名実ともに「ポルノグラフィティ」というバンドは周知されていくこととなるのです。