こんにちは、Monosiri編集部です。
今回は「X JAPAN」がどうして“X JAPAN”という名前をつけたのか。“X”時代からさかのぼって、その意味や由来にせまってみたいと思います。
そもそもなぜ“X ”にしたのか、また“X”にはどんな意味があるのか
結成当時、長いバンド名をつけるのが流行っていました。そこで、あえて短いバンド名の方が、目立つのではと言う考えが生まれます。
Xとは、数学の方程式でも使われるように、未知数を意味しています。そこから、無限の可能性を持ったバンドという意味で、Xと名付けました。
ジャンルに囚われないという、音楽性の意味や、何者にも囚われない自分たちの音楽という、概念も表しています。
YOSHIKIとToshiが、中心となって組んだバンドですが、DYNAMITEというバンド名から、NOISEに変わり、高校2年生であった1982年の夏に、Xが誕生します。
短い名前なので、ライブ会場や宣伝のためのフライヤーなどでも、名前が並ぶと大変目立ちました。
今では、Xとアルファベットで、表記されるのが一般的です。しかし、バンド名として名付けた当時は、エックスとカタカナで表記していました。
これは、Xというアルファベットが入るバンドが他にあり、同じようにXとしてしまうと、紛らわしくて混乱するため、あえてエックスとカタカナで表記し、差別化を行なっていたからです。
いつ頃から、正式にXとアルファベット表記になったのかは、発表されていません。1985年にリリースした、自主制作盤ではすでにXと、アルファベットでの表記となっています。
ではなぜ“X JAPAN”に改名したのか、また“X JAPAN”にはどんな意味があるのか
1991年に、それまで契約していたソニーとの関係が悪化し、契約が終了となります。その後は、アメリカのタイム・ワーナーと契約をします。
1992年8月24日に、ロックフェラー・センターで開かれた、記者会見でHEATHの加入と同時に、世界進出計画を発表しました。その背景には、多くの事件が起こります。
全世界でのデビューを進めていく際に、アメリカにはすでに同じ名前のバンドがあり、Xという名前が使えませんでした。
TAIJI脱退により、新たなベーシストを、アメリカで探していました。そのオーディションで、Xというバンドの存在が発覚します。
もともと、Xという名前は、仮のようなもので、長く使わないという、メンバーの考えもありました。
1992年に、HEATHが加入したと同時に、日本ということを強調するということもあり、X JAPAN という名前になります。
X FROM JAPANという名前も使っていましたが、ほんのわずかな期間のみだったので、この名前を使って活動した記録はありません。
改名後にリリースした、第一弾の楽曲は、1993年のアルバムART OF LIFEとシングルTearsです。
Tears ~X JAPAN Version~と表記されることもありますが、これは第43回NHK紅白歌合戦のテーマソングとして、書き下ろした楽曲であるTears ~大地を濡らして~と、区別するためと言われています。
ART OF LIFEは、X時代から取り組んでいた曲ですが、紆余曲折を経て、X JAPANとしての初アルバムとなりました。