BUMP OF CHICKENのおすすめアルバム5選!ファンの私が厳選しました

BUMP OF CHICKEN

編集部
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こんにちは、Monosiri編集部です。

今回は「BUMP OF CHICKEN」好きの私が選ぶおすすめのアルバム5枚を紹介していきます。バンプの曲を聴きたいけど、どのアルバムから聴いて良いか分からないという人はぜひ参考にしてみてください。

おすすめするアルバムは以下の5枚です。

  1. jupiter
  2. ユグドラシル
  3. orbital period
  4. THE LIVING DEAD
  5. Butterflies

それではアルバムの紹介をしていきますね。

jupiter

大ヒット曲「天体観測」を含むメジャー1stアルバム。アルバムタイトルは木星という意味ですが、これはアルバムタイトルをどうするか考えていたときにたまたまVo.藤原が木星のことを考えていたことに由来しているそうです。

まだBUMP OF CHICKENが電子的なアプローチを取り入れる前ということもあり、ギター、ベース、ドラムというバンドの基本パートのみでしっかり聴かせている印象を受けます。今のBUMPと比べると、とてもロックバンドらしいアルバムとなっています。

宇宙を想起させる壮大なタイトル通り、スケールの大きな楽曲(「天体観測」「Stage of the ground」など)が目立ちますが、アルバム全体が宇宙的なわけではなく、ささやかな日常を切り取ったような楽曲(「キャッチボール」「ベンチとコーヒー」など)もバランスよく収録されています。これにより、ただ現実世界から遊離しただけでなく、地に足のついたリアリティーも感じさせます。

また、これらの現実味のある曲と宇宙的な曲がそれぞれ浮くことなく同居していることによって、現実世界と宇宙空間が、それぞれ分離したものではなく地続きのものとして描かれているように感じられます。

個人的なおすすめはシングル曲でもある「ハルジオン」です。アルバム収録曲随一のハイスピードナンバーで、それがアルバム中盤に配置されていることでいいアクセントになっています。

歌詞も秀逸で、よく見かけるけど誰も気に留めない花ハルジオンに自分を投影し、世界から見たらとるに足らない自分の存在価値が歌われています。

ユグドラシル

「世界樹」と名付けられたこのアルバムは、数あるBUMP OF CHICKENの作品の中で最も深い闇(病み)が感じられ、Vo.藤原のダークサイドが垣間見られる作品になっています。

具体的にどの辺がダークなのかというと、例えば「乗車権」。勝ち組・負け組と叫ばれて久しい現代社会で、他人を制してでも自分だけ勝ち組という列車に乗ろうとする現代人の病みが、ハイスピードなメロディに乗せて描かれています。

また「レム」も、叩く人をわざわざ探してまで叩き「自分はあんな奴とは違う」と言いながら結局社会の歯車から抜け出せないでいる様を、どこか冷ややかでシニカルな口調で歌っています。「殺人鬼の気持ちで書いた」とも語られており、アコースティック調の優しい曲調ながら、最も凶暴な曲と評されるほどです。

中でも特にダークなのが、アルバム終盤に収録されている「太陽」で、これがラストナンバーじゃなくてよかったと思うほどです。

「かくれんぼ」という暗喩は人間関係の煩わしさから逃げる様を表し、自ら逃げておきながら、誰にも相手されないとそれはそれで嫌だという矛盾した感情がよく描かれています。「太陽」という明るいタイトルがどこか皮肉に感じられます。

しかし、ただネガティブなだけでなく、「オンリーロンリーグローリー」のようなキャッチーな曲や「スノースマイル」「車輪の唄」などの切ない曲もあるので、BUMP初心者でも安心して楽しめるでしょう。

orbital period

前作「ユグドラシル」の闇を脱したかのような、ポジティビティに振り切った印象の作品です。この作品には「星の鳥」という絵本が同封されていて、それが収録曲の歌詞とリンクしている(直接関係はないですが)ので、歌詞の内容やメッセージをより深く理解する一助となっています。

内容はどこか哲学的で難しいですが、王様の絵が可愛いので、子供に見せても喜ばれると思います。

この作品において一貫しているテーマとして、私が考えるのは「届かないものに手を伸ばし続ける道程」です。左記の絵本の中で、王様は星の鳥を手にするためにあの手この手を尽くすものの、夢半ばで死んでしまいます。

しかしそれが無駄だったかというとそうではありません。動物たちは最初欲張りで傲慢な王様を嫌っていましたが、王様の謙虚な態度と、熱意に触発されて手伝うようになったのです。叶うか叶わないかということより大切なのは、夢を追う過程で得られる絆であり、謙虚さを伴った熱意は人を動かすものです。

ちなみに、誰よりも高い位置に行こうとして謙虚さを欠いた結果誰にも理解されなくなった、絵本前半部の王様の孤独は「ハンマーソングと痛みの塔」で描かれています。絵本と曲は直接的には関係ないとはいえ、完全に分離しているわけでもなさそうです。

先に挙げたテーマに特に則しているのは、シングル曲でもある「プラネタリウム」でしょう。この曲では虚構の星と本物の星を対比させ、本当に夢を叶えたいなら手が届かなくても本物の星(夢)に手を伸ばすべきであると歌っています。

THE LIVING DEAD

BUMP OF CHICKEN初期の名作「THE LIVING DEAD」。この作品の特徴を一言で表すなら「物語性」でしょう。まずはショートチューン「opening」と「ending」。これらの曲はのちに「プレゼント」(B-sideベストアルバム「present from you」収録)という完全版としてリリースされます。

しかし、元々は完全版が先にあってそれを短縮したバージョンを「THE LIVING DEAD」に収めたとのことです。この曲は、泣いている人に物語を届ける旅人の物語になっています。

そして、この作品の中で最も物語色が強いのは「K」です。不吉だと嫌われていた黒猫が、自分を拾ってくれた唯一の友達である絵描きの願いを叶えるために奔走する物語で、絵描きが貧窮で亡くなってしまった後、絵描きの恋人に手紙を届け、そこで死んでしまうという内容です。

ちなみに、最後まで聴くとタイトル「K」の意味が分かる仕掛けになっています。他にも、貧しかった時には純粋に絵が好きで絵を描いていたのに、売れた途端に絵を描く喜びを失い、もう一度取り戻そうとする「ベストピクチャー」。

嘘を信じ、夢を追いかけて飛び出した男性と、男性が帰ってくるのをひたすら待ち続ける女性の悲しい愛を描いた「Everlasting Lie」など、物語性溢れる曲が並びます。さらに「orbital period」等と違い、曲ごとに異なるキャラクターが登場しそれぞれの物語が語られている所が、この作品の大きな特徴です。

曲も、バラード・ミディアム・アッパーとバリエーションに富んでいて、聴いていて飽きないのですが、曲ごとの曲風のつながりはかなり薄く、それぞれが独立している印象です。良くも悪くもバラエティパックのようなアルバムと言えるでしょう。

Butterflies

この作品の特徴は何といっても「キラキラ感」と「電子的なアプローチ」でしょう。まず1曲目の「GO」。イントロからシンセサイザー全開で、軽やかなチャイムが曲を華やかに彩っています。晴れやかなリフと開放的な歌メロが印象的で、晴れた日にストリートを歩きながら聴くとウキウキして足取りが軽くなります。

続く「Hello, World!」も疾走感全開のアッパーチューンながら、シンセ音やグロッケン等の効果音が効いていて、この手の曲にありがちなバンド臭さが軽減されていますし、3曲目の「Butterfly」に関しては、もうロックというよりダンスミュージックと呼んだ方が適しているのではないかと思うほどEDMに傾いた曲になっています。

他にも「宝石になった日」「パレード」など、収録されている曲の大半が何かしらの効果音やエフェクト、電子音が用いられています。この作風ゆえに評価は賛否両論で、特にバンド感の強いBUMPを求める古参ファンにとっては抵抗感のある作品だと思います。

確かに現在のBUMPのファン層は「天体観測」が青春ど真ん中だったアラサー世代より、今青春ど真ん中の若い層が中心です。「BUMPは変わってしまった」という意見が出るのも納得です。

しかし、流行に迎合して旧来のスタイルを変えて失敗するアーティストが多い中、BUMPが音楽性を変えながら多くのファンに愛されているのは、どんなに曲風が変わっても決してぶれることのない一貫したメッセージがあるからで、音楽性が昔と変わってもBUMPがBUMPであることに変わりはないのです。

「変わらずに変わる」という、ある意味とても難しいことを、このバンドはやってのけています。このアルバムはその象徴であると言えるでしょう。