【小学生向け】読書感想文の例文!書き出しもよくわかる♪

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さ~て本読み終わったし、感想文書こうかな~…

って、あれ…ぜんぜん書くことが浮かばない…

どっかに感想文の例ってないかなぁ?

ありますよ‼

自分で選んだ本を読み終えて、いざ「読書感想文を書くぞ!」と思っても、なかなかスムーズに書き始められませんよね…(。ŏ_ŏ。)

でも安心してください。

このページでは、実際にわたしが書いた感想文を例にあげて、書くときのポイントなどを説明していきます

読む本が違っても、超具体的な例を知ることで、読書感想文の書き方が見えてくるはずですよ(*・ω・)ノ

実際に読書感想文を書いてみた

【小学生向け】読書感想文の書き方!本の選び方・構成もよくわかる♪」の記事で、本の選び方~書き方のポイントを説明しています

まだ読んでいない方は、まずはこちらを読むことをおすすめします!

今回選んだ本は「チョコレート戦争(作・大石真、絵・北田卓史)」です。

チョコレート戦争

本を読むときは、ただ読むだけはなく、気になったところや心に残ったシーンにメモをしたふせんを貼り付けながら読み進めます。

こんな感じです↓

付箋を貼った本

ポイントごとに短い文を作る

まず始めに、「ポイントごとに短い文を作ってみよう♪(書き方の記事で説明しています)で、わたしがどんなポイントを選んで、どんな文を作ったか書いていきますね。

①~⑧のポイントの中で、私が選んだのはこの4つです。

①なぜこの本を選んだか
③作品をいろいろな角度から見る
④自分の体験談を入れる
⑤登場人物と自分、または周りの人をくらべる

こんな感じに書いていきます↓

ルーズリーフ

では、それぞれのポイントで作った文章をそのまま紹介します(*・ω・)ノ

①なぜこの本を選んだか

「ケーキ屋さんのガラスがわれた。はんにんにされそうなうたがいをはらすために、チョコレート戦争がはじまった。」

 図書館の「スタッフのおすすめ」の本をいくつか見ていた私は、この文の前で立ち止まりました。表紙にはケーキ屋さんの大人と、子どもが戦っているような絵がかいてあります。大人と子どもが戦争するなんて、いったいどんなきっかけなんだろう、と一番興味を持ったのがきっかけでこの本を選びました。

③作品をいろいろな角度から見る

「チョコレート戦争は、けっきょく、子どもたちの大勝利におわりました。」
と、あとがきには書いてあるけれど、私は少しちがうんじゃないかなと思います。

金泉堂の谷川金兵衛氏は、ほんもののチョコレートの城を、ぬすまれる前に、にせもののPR用の城にすりかえました。これのおかげで、光一たちは、はんざい者にならないですんだと思います。

もしすりかえていなければ、ほんとうに本物をぬすみ、ショーウインドウをわったのもやっぱり光一たちだったんだ、と思われてしまうと思います。

 事前にぬすまれることがわかっていたのに、待ちぶせて子どもたちをつかまえなかったのも、谷川金兵衛氏のやさしさだと思います。金泉堂は結局は前よりもはんじょうしたし、私は谷川金兵衛氏の勝利だと思います。

④自分の体験談を入れる

私が保育園に通っているときに、おかずは給食だけど、主食のごはんだけをおべんとうばこに入れて毎日もっていっていました。

ある日、おべんとうのフタを開けると、いつもの白いごはんじゃなくて、白いごはんのところどころが茶色かったり黒かったりしているものが入っていました。あとからお母さんに聞いたら「ざっこくごはん」というもので、えいようのあるごはんだったんだけど、給食の時にとなりにすわっていた男の子に、ごはんを見られて、
「何それ、きたなーい、くさってるごはん!」
と言われて、とてもショックでした。

お母さんがつめてくれたごはんだけど、そのときはわたしもどうしてこんな色なのかわからなくて、なんだか悲しくなって、そのごはんも食べられませんでした。

自分だけじゃなくて、お母さんのことまで悪く言われた気がして、余計に辛かったからです。

 光一も、自分だけならまだしも、お金が足りずに妹にシュークリームが買えなかったときに、お金をくれようとしたやさしい明にまで、一緒にうたがわれたので余計にくやしかったんだと思います。

⑤登場人物と自分、または周りの人をくらべる

私は最初、光一はとても冷静な優等生だと思っていました。小原君と明のケンカの時にも、ほかのみんなとちがっておちついて、レフリーのようにしていたし、その日の帰り道でも、ひとりで元気のなさそうな明にやさしくアドバイスをしていたし、寝こんでいる妹にないしょでシュークリームを買って帰ろうとしていたからです。

ところが、光一は、ショーウインドウからチョコレートのお城をぬすみだそうと計画します。警察につかまるかもしれないこともわかっているのにです。

私だって、クラスの誰かがケンカしていたら止めたいし、落ち込んでいる人がいたらはげましてあげたいです。

 でも、いくら自分がやっていない事件のうたがいをかけられたからと言って、どろぼうをしてやろうなんて思いません。私は、光一は、冷静どころか、とんでもなくばかげていると思いました。どうして最初の場面と別人のようになったのか、ふしぎに思いました。

いかがですか?ひとつひとつのポイントごとに書いてある文は、そこまで多くないですよね。

長い文章を書くのが苦手なわたしでも、スラスラ書くことができました。

では次に、構成を考えていきます。

構成を考える

4つの文章の並び順を考えようとしたときに気づいたことがありました。それは、④⑤は光一の話、③は谷川金兵衛氏の話をしていたことです。

どちらのテーマも気になった部分なのですが、両方の話はこのままだとつながらないし、文字数を考えると両方の話をするとあふれてしまう…

そこで③は抜いて、光一にテーマをしぼって書くことにしました。

ではでは、

起承転結を意識して話の順番を決めていきます。

※起承転結については書き方で説明していますので、よくわからない人は書き方のページで読んでみてください。

順番は、①→⑤→④にしました。
①できっかけを話し、
⑤で光一の行動で疑問に思ったことを書き、
④で自分の体験と関連付けて、光一の行動を読み取ろうという流れです。

④に、おわりの文章をつけたして、話のまとめ(結論)を書きました。

付け足したまとめの文章がこれ↓

 妹思いの光一だからこそ、今回の戦争の計画をする勇気があったんだと思います。私もあの時、
「お母さんのごはんなんだから、絶対おいしいよ!」
と光一のように強く言えていればよかったなと思います。

⑤でふしぎに思った光一の行動についての話と、つながりがあるようにまとめてみました。

つながりができたら、構成は終了です。題名を考えましょう(*・ω・)ノ

題名をつける

今回は、光一のぬすみを計画した行動について、テーマをしぼって文を書きました。そこで、「ぬすみをするほどの勇気」と題名をつけることにしました。

題名をつけたら清書ですが、その前に、文のつながりのところをつけたしたり、余計なところをけずったりしました。

そして最後は家族に読んでもらうといいでしょう。わたしも読んでもらって「ここの表現はおかしいんじゃないかな~」と、自分では気づかなかった点を指摘してもらえましたのでw

清書する

完成した感想文はこれ↓

読書感想文を書いた原稿用紙

では、わたしの書いた感想文をそのまま紹介します(*・ω・)ノ

ぬすみをするほどの勇気

○年△組  読書 愛子

 「ケーキ屋さんのガラスがわれた。はんにんにされそうなうたがいをはらすために、チョコレート戦争がはじまった。」

図書館の「スタッフのおすすめ」の本をいくつか見ていた私は、この文の前で立ち止まりました。「チョコレート戦争」というその本の表紙には、ケーキ屋さんの大人と子どもが戦っているような絵がかいてあります。大人と子どもが戦争するなんて、いったいどんなきっかけなんだろう、と一番興味を持ったのがきっかけでこの本を選びました。

私は最初、光一はとても冷静な優等生だと思っていました。小原君と明のケンカの時にも、ほかのみんなとちがっておちついていたし、その日の帰り道でも、ひとりで元気のなさそうな明にやさしくアドバイスをしていたし、寝こんでいる妹にシュークリームを買って帰ろうとしていたからです。

ところが、光一は、ショーウインドウからチョコレートのお城をぬすみだそうと計画します。けいさつにつかまるかもしれないこともわかっているのに。

私だって、クラスの誰かがケンカしていたら止めたいし、落ち込んでいる人がいたらはげましてあげたいです。

でも、いくら自分がやっていない事をうたがわれたからと言って、どろぼうをしてやろうなんて思いません。私は、光一は、冷静どころか、とんでもなくばかげていると思いました。どうして最初の場面と別人のようになったのか、ふしぎに思いました。

私が保育園のときに、給食は主食のごはんだけをおべんとうばこに入れて毎日もっていっていました。

ところがある日、おべんとうを開けると、いつもの白いごはんではなくて、ところどころが茶色かったり黒かったりしているごはんが入っていました。あとからお母さんに聞くと、「ざっこくごはん」という、えいようのあるごはんだったんですが、となりにすわっていた男の子に、

「何それ、きたなーい!くさったごはん!」
と言われて、とてもショックでした。お母さんがつめてくれたごはんだけど、そのときはわたしもどうしてこんな色なのかわからず、なんだか悲しくなって、そのごはんも食べられませんでした。自分だけじゃなくて、お母さんのことまで悪く言われた気がして、余計に辛かったからです。

光一も、妹のシュークリームが買えないときに、お金をくれようとしたやさしい明までが、一緒にうたがわれたので余計にくやしかったんだと思います。妹思いの光一だからこそ、今回のぬすみの計画をする勇気があったんだと思います。

私もあの時、お母さんのことを思って

「くさってないよ!うちのお母さんのごはんなんだから、絶対おいしいよ!」
と光一のように強く言えていればよかったのに、と思います。

これまで、3枚の原稿用紙、という指定なら、2枚半までやっとこさ書いて提出していた私が、3枚の原稿用紙ギリギリまでの文章がラクラク書けちゃいました!!

特に、構成の部分で、ポイントごとに分けていないと、谷川金兵衛氏の話題をけずろう、という判断もできなかったので、2つの話題を出して適当な一文で終わらせる、という残念な結果になっていたと思います。

先に、光一の話題にしぼろうと決めていれば、文章を捨てることはなかったので、構成のを決める順序は最初でもいいです。でも、今回文章を捨てても無駄なことをしたとは思いませんでした。

ポイントに分けることで自分の頭の中で思っていることを整理しやすくなったと思います。

本はいろいろあるので、感想文の内容はさまざまですが、紹介したポイントに沿って書いていくとグッと楽になるので、ぜひ参考にして試してみてくださいね♪

Monosiri