このページでは、簡単な自由研究テーマとしておすすめな「色が変わる不思議な焼きそば」をご紹介します。
1日あれば十分終わりますので、自由研究をとにかく早く終わらせたいと思っている人は参考にしていただければ幸いです。
関連ページ⇒1日で終わる簡単な自由研究テーマ13選
用意するもの
- 焼きそば麺(原材料に「かんすい」が入っているもの)
- 紫キャベツ
- カレー粉
- レモン汁
- ウスターソース
- まな板、包丁
- フライパン
- さいばしなど
手順
【1】麺を1袋しか使わない場合は、最初に麺を半分にしておくと進めやすいです。(袋の上から包丁でグッと押すように切るといいですよ)
【2】紫キャベツを適量、ざく切りにしておきます。(包丁を使うときはケガをしないように注意してくださいね)
【3】フライパンに、先ほどの紫キャベツと、水を少量入れ、火にかけます。(火を使うときは火傷や火事に充分注意してください)
【4】水が沸騰して、キャベツがしんなりしてきたら、用意した焼きそば麺の半分を入れて炒めます。
【5】水にくぐらせるように炒めると、麺の色が緑色に変わっていきます。
【6】炒めた麺を、2つに分けて取り出します。
【7】片方にレモン汁を垂らしてみると、レモン汁がかかったところだけ淡いピンク色に変わりました。
【8】キレイなフライパンに再び水を少量入れ、火にかけます。
【9】水が沸騰したら残り半分の焼きそば麺を入れ、炒めます。
【10】麺が柔らかくなったら、カレー粉を少量入れて炒めます。
【11】カレー粉は茶色なのに、炒めていると麺がみるみる赤くなっていきます。
【12】先ほどと同様に2つに分けました。ケチャップで炒めたナポリタンのような色ですね。
【13】片方にウスターソースを垂らしてみると、ソースがかかったところだけ、見慣れた、ソース色の焼きそばになりました。
【14】4種類の色の麺を1つの皿に盛ってみました。
解説
焼きそば麺には、「かんすい」というアルカリ性のものが入っています。麺にコシを出したり、なめらかさを出すためのものです。
紫キャベツには、アントシアンという成分が含まれています。アントシアンは、酸性で赤くなり、アルカリ性で青や緑色に変化する性質を持っています。
紫キャベツを炒めた水に焼きそば麺を入れて緑色になったのは、アントシアンが焼きそば麺のかんすいのアルカリ性に反応したからですね。レモン汁は酸性なので、レモン汁をかけるとピンク色に変化したのです。
紫キャベツ以外にも、赤しそ、ナス、ブドウなど、ほかにも身近な食材でアントシアンが含まれているものがあるので、ほかのもので試してみて比較しても面白いですね。
食べることにこだわらず、紫キャベツの液に身の回りのものをいろいろ混ぜてみて、混ぜたものが賛成なのかアルカリ性なのか中性なのか、調べてまとめてもいいですね。
カレー粉の中にはクルクミンという色素があり、クルクミンもアントシアンのように色が変化します。クルクミンの場合は、酸性と中性では変化なし(黄色)、アルカリ性では赤くなります。ウスターソースは酸性なので、黄色い色に戻ったのです。
麺を5等分して、水だけで炒めた焼きそば麺と色を比較してもいいですね。
この他の自由研究テーマは下のページにまとめてありますので、あわせて参考にしていただければ幸いです。
参考文献
山田ふしぎ(2001)『中学生 理科の自由研究』成美堂出版
日本分析化学専門学校(2009)『遊んで賢くなるおもしろ実験ブック』PHP研究所
学習研究社(2009)『小学生のキッチンでびっくり実験66』