冬になると、上着を脱ぐ際や車の乗り降りの際にバチッと静電気が来て、イヤな思いをしたことがある方は多いと思います。
寒くなってきてバチッとなると、「ああ、今年もこの季節が来たなあ…」なんて冬の訪れを感じたりも出来ますが、できればなるべく静電気を感じずに平和に過ごしたいですよね。
静電気、実は対策をすれば防げるんですよ!しかも簡単にすぐできるので、知っておいて損はありません。
シーズンになるとよく見かける静電気除去グッズの選び方もご紹介していますので、参考にしてみてくださいね!
シーン別静電気の対策
握手した時・レジでの会計時に「バチッ」としない方法
⇒ハンドクリームを塗って肌を保湿する
⇒髪の毛に保湿剤をつける
子供と手をつなごうとしたときや、レジでお金を手渡すときに、「バチッ」となったことはありませんか?
静電気対策なのか、冬にレジ打ちの女性が白い手袋をしているのを見たことがあります。でもなかなか普段の生活で常に手袋をはめているのは逆に不便ですよね・・・。
ハンドクリームを塗って手の保湿をしたり、髪の毛に保湿剤をつけることによって、静電気がこれらの水分を伝って流れ去るので、「バチッ」としにくくなります。
私は髪の毛を乾かす前に、いつも洗い流さないトリートメントをつけています。冬場は手がカサカサするので、ハンドクリームをいつも持ち歩いています。静電気対策でやってきたことではないですが、肌や髪も潤って一石二鳥ですね。
今どきは男性でもハンドクリームを持ち歩く方も多いですし、手袋のように不便でなく手軽でいいですね。
⇒先にレジ台にさわる
会計の前に、レジの台をさわることで、たまった静電気がゆっくりと流れるので、「バチッ」としにくくなります。
最初は忘れがちかもしれませんが、習慣になればこれはお手軽ですね。
スカートなどの衣類のまとわりつきを防止する方法
⇒界面活性剤をスプレーする
ひらひらスカートは女性らしくて素敵ですが、静電気でまとわりついて大変な思いをするのは嫌ですよね。
「界面活性剤」というと「?」という方もいるかと思いますが、「静電気防止スプレー」と言えば見かけたことがある方が多いのではないでしょうか。
このスプレーを衣類に吹き付けることで、空気中の湿気を引き付け、静電気がこれらの水分を伝って流れ去るので、スカートなどがまとわりつきにくくなります。
お出かけ前にひと吹きするだけなので手軽ですし、玄関や会社のロッカーなどに置いておくと便利ですね。
車の乗り降りで「バチッ」としない方法
⇒最初にドアなどの樹脂部分をさわる
車から降りるときに、無意識に体とシートが摩擦して体に静電気がたまります。
車の金属部分に触れると「バチッ」としてしまうので、先に樹脂部分をさわることでたまったた静電気が徐々に流れ、「バチッ」としにくくなります。
⇒服やハンカチでさわる
服やハンカチでさわれば、直接肌と金属が触れないのでこれだけでも効果があります。その場ですぐできるので手軽ですね。
⇒指先でなく、手のひらでさわる
指先でさえ「バチッ」として痛いのに、手のひらなんかでさわったら、「ビリリッ!」と余計しびれそうで意外かもしれませんが、指先でさわるよりも手のひらの方が放電する面積が広いので、「バチッ」としにくくなります。
始めはちょっと勇気がいりますが、慣れればお手軽です。
⇒キーホルダーや鍵などの金属でさわる
先に金属のものでさわる方法です。「パチッ」となるのは車と鍵などの金属部分の間だけで、持っている手には衝撃はありません。
車のキーなら車の乗り降りの際に手に持っている方がほとんどですし、キーホルダーも車のキーに付けている方が多いのでこれも簡単ですね。傷をつけないように気をつけましょう。
ドアノブで「バチッ」としない方法
⇒先に他のものにさわる
これも、車の樹脂部分に事前にさわるのと一緒で、ゆっくりと静電気が流れるので、「バチッ」としにくくなります。
他のもの、といっても、電気を通す木やコンクリートやアスファルトなどです。ガラスやゴムは電気を通さないので注意してくださいね。
玄関や部屋のドアを開ける前には、一旦壁紙や床などをさわる癖をつけるといいですね。
調べてみると、意外とたくさん静電気の対策方法がありました。
ただ、車を降りるときなど、ついうっかり忘れてそのままさわってしまったりしますよね。
シーンを問わず、静電気を防ぐ方法ってあるんでしょうか?
帯電しにくい服を着る方法
⇒自然素材の繊維を使った衣類を選ぶ
静電気は衣服の摩擦によっても発生します。石油を原料とするナイロン、ポリエステル、アクリルなどの合成繊維は、自然素材の繊維に比べて静電気が発生しやすいです。
木綿、麻、レーヨンなどが静電気が発生しにくいので、そういった素材の服を選ぶだけでも効果があります。
ヒートテックなどの多機能インナーは、薄いのに暖かくて便利ですが、肌が弱い人などは静電気で肌荒れを起こす場合もあります。
自然素材を使った多機能インナーなどもありますので、自分に合ったものを選びましょう。
⇒帯電列の近い素材の服を選ぶ
衣類の素材は、プラスに帯電しやすいものとマイナスに帯電しやすいものとがあります。
種類の異なる合成繊維が摩擦すると静電気は大きく発生するので、この帯電列が近いもの同士を選ぶことも効果があります。
衣類の素材の帯電列
+を帯びやすい | ナイロン |
---|---|
↑ | | |
ウール |
絹 | |
レーヨン | |
帯電しにくい | 木綿 |
| | ↓ |
麻 |
アセテート | |
ポリエステル | |
-を帯びやすい | アクリル |
例えば、ポリエステルのフリースを羽織る場合、下に着るのはウールのセーターよりもポリエステルのシャツを選んだ方が静電気が起こりにくくなります。
ちょっと難しいですが、今後冬服を選ぶ時に意識してみるといいですね。
衣類選びなら朝に一度気を付けるだけなので、その場その場での対策を忘れがちな方にはオススメです。
オススメの静電気除去グッズ
毎年静電気の季節になると、店頭でも静電気除去グッズをいろいろ目にします。
こういったグッズって、本当に効果があるんでしょうか?
種類もいろいろあって何を買ったらいいかわからない・・・そんなあなたのためにまとめてみました!
静電気除去ブレスレット
身につけているだけで、身体にたまった静電気を空気中に放電してくれるというものです。
静電気が起こりそうな場所にさわる前に何かしなければいけないのが面倒な方や、仕事中の静電気で悩んでいる方など、「身につけているだけ」であとは普段通り過ごせばよいという点で選ぶ方が多いようです。
レビューを見ると、「解消された」というより「緩和された」という意見が多い気がします。「緩和されたのでもう片方の手にも買ってみよう」という意見も多いので、値段で比較するなら2つ分考える必要があるかもしれません。
身につけるものなので、デザインがオシャレなものが人気が高いようです。
静電気除去シート
静電気が起こりやすい場所のそばに貼り付け、その場所に触れる前にシートにタッチすることで除電するというものです。
車やパソコンなど、毎回決まって同じ場所で「バチッ」と感じる方や、沢山の人が利用する職場用に選ぶ方が多いようです。
レビューを見ると、「効果抜群だった」という方と「あんまりだった」という方半々くらいに感じます。
シートを貼り付けなければならないので、貼り付けるスペースが必要なことと、貼り付ける場所によってはシートがはがれてくるという意見も少なくなかったです。
毎回持ち歩いたりしなくていい点でお手軽ですね。
静電気除去キーホルダー
「バチッ」としそうな場所に、先にこのキーホルダーで触れることでゆっくりと放電してくれるというものです。
金属を傷つけないように先端が導電ゴムになっているものや、除電した時に光や液晶表示がされて目でわかりやすいものが人気のようです。
レビューを見ると、毎年静電気に悩まされていた人もこれを使ってから静電気が怖くなくなった、など、効果を実感している方が多いようです。
その都度キーホルダーを取り出す手間はありますが、車や玄関などではキーホルダーを鍵につけておけば大体手に持っているものだと思いますので、それほど面倒に感じず使えそうです。
静電気防止スプレー
スプレーの成分に界面活性剤が入っていて、衣類に吹き付けることで空気中の湿気を引き付け、静電気がこれらの水分を伝って流れ去るというものです。
この商品は昔からあってスカートのまとわりつきを防いでくれるので人気です。レビューでも、「これがないとスカートがはけない」という方もいました。
また、着る前に吹き付けることで脱ぐときのパチパチを防いだり、車のシートにスプレーすることで、車から降りるときの「バチッ」を防ぐ効果もあります。
冬の間毎日使うので大き目サイズを買う方が多いようですね。
まとめ
シーン別静電気対策
握手・レジの会計⇒手や髪を保湿する、先にレジ台にさわる
スカートのまとわりつき⇒静電気防止スプレーを吹き付ける
車の乗り降り⇒先に樹脂部分をさわる、服やハンカチでさわる、手のひらでさわる、金属でさわる
ドアノブ⇒先に壁や床などにさわる
シーン問わず⇒自然素材の服を着る、帯電列の近い素材の服を着る
静電気除去グッズ
静電気除去ブレスレット⇒身につけるだけであとは普段通り過ごしたい方にオススメ
静電気除去シート⇒静電気が起こりやすい場所が決まっている方や、職場にオススメ
静電気除去キーホルダー⇒少し手間はあってもより確実な効果を望む方や、車に乗る方にオススメ
静電気防止スプレー⇒スカートをよくはく方や、脱衣時のパチパチを防ぎたい方にオススメ
あとがき
私はこれまで、冬だから静電気は仕方ない…と半ば諦めていましたが、新たに道具を買わずにできる対策がこんなにあるとは知りませんでした。
そもそも、さわる前に静電気を逃がせばよかったんですね。
除去グッズは、種類別に分けてみると、ある程度自分にどれが合っているのかがわかりやすくなりますね。なんとなく気休めだと思っていましたが、効果が高いものもあるようなので、今年は導入してみようとおもいます。
私の場合、毎年車の乗り降りの際に「バチッ」となることが多いのですが、車にシートを貼るのには抵抗があるのでキーホルダーを購入しようと思います。
除電されたのが「目で見える」ってところが、お気に入りポイントです。
ご自身の用途や目的にあったグッズを導入して、今年こそはあのイヤな体験をせずに過ごしたいですね!