かぼちゃの表面や皮の下が白いのは“カビ”じゃない!?この正体は…

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かぼちゃって甘くて美味しいですよね!私も含め家族も大好きですし、4分の1サイズが100円程度で買えるので良く買っちゃいます。

でも、さあ料理しよう!とかぼちゃをいざ冷蔵庫から取り出してみたら、なにやらかぼちゃに白いものが…

え、昨日買ってきたばかりなのにもうカビちゃったのかな…

と悩むことがありました。

部分的には大丈夫だし、捨てるのはもったいないから使いたいけど、小さい娘や胃腸の弱い旦那のことを考えたらアウト?など、頭の中で天使と悪魔が葛藤していました。

そこで今回は、かぼちゃの表面や皮の下に現れた白いものはカビなのか?この正体について調べてみました。私と同じように、かぼちゃを片手に悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。

“白いもの”の正体は「でんぷん」

  • 切り口の表面がうっすら白い
  • 皮の下に白い塊がある

実はこれらはカビではなく、でんぷんである可能性が高いです。ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。

切り口の表面がうっすら白い

カットされたかぼちゃを買うと、買ってきたばかりなのに、切り口にうっすらと白い膜のようなものが出ることがあります。

もうカビちゃったのかな?と心配になりますが、これはカビではないので安心してくださいね。

じゃあ一体この白いものは何なのか?というと、ずばり「でんぷん」です。

切ったばかりのときは水分が多くて、でんぶん自体は透明になっていましたが、乾燥したことによって白く見えるようになったのです。

スーパーでは見た目も普通だったのに、冷蔵庫に入れて翌日出したら白くなっていた、というのは単にかぼちゃが乾燥しただけだったということですね。

これはそのまま調理して食べても問題ないですが、気になるようであれば薄く切り落として使いましょう。

かぼちゃの表面の白くなるのはでんぶんが原因だったんですね!スーパーで並んでいる時点でも見かけたりするので何となく避けていましたが、問題ないと聞いて一安心です。

ではこれとは別に、白い塊の場合はカビなんでしょうか?

皮の下に白い塊がある

かぼちゃを切ってみたら、皮と果肉の間に白い塊があることも…

これは「クリスタル現象」といって、かぼちゃの成分であるでんぷんなどが白く結晶化する現象によるものです。

栽培時の天候などで、猛暑にさらされたり、乾燥して果肉が脱水症状になることなどによって発生する生理現象で、これもカビではないので安心してください。

加熱すると青臭いようなニオイがし、苦味はありますが食べても人体に影響はありません。

このことを調べていて思い出したのですが、実は私も今年、この「クリスタル現象」のかぼちゃに初めて遭遇しました。

確かに、腐ったニオイとは違う、熟していない野菜を切ったような青臭いニオイがして、でも腐っているわけではなさそうだったので、そのまま煮物にしたんですね。

でも白い部分は消えず、煮物を食べてみたら、白い部分は煮たのにもかからわず、「ゴリッ」と石のように固いままでした。

「苦味がある」と書いてありますが、固くて噛めずに出してしまったので、味は良くわかりませんでした。

もし、かぼちゃを切り分けた時点で白い塊を見つけたら、調理する前に取り除いた方がいいと思います。

このように買ってきたばかりのかぼちゃに出る白い膜やかたまりは、カビではなく、主にでんぷんなので心配いりません。

では実際にかぼちゃがカビてしまった場合はどうなるのでしょうか?

かぼちゃに生えるカビはどんなもの?

実際にかぼちゃにカビが生えると、

  • 黒い点々のようなもの
  • ワタのあたりに白いフワフワしたもの

が出ます。SNSで実際にカビてしまったかぼちゃの投稿がありましたので、参考にご覧ください。

上の写真のような状態であれば、カビが生えていると言えます。

かぼちゃは主に種やワタの部分から傷んでいきます。なので、買ってきたらすぐに種とワタを取ってから保存するようにしましょう。

すぐに食べる予定のないものは冷凍保存するのもおすすめです。かぼちゃの保存に関しては下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてみてください。

また、スーパーなどでかぼちゃを購入するときも、どういったものを選べばいいのか知っておくと、買ってすぐにカビてしまったなんてリスクも少なくなります。

丸ごとのかぼちゃは中身が見えないので、買うときに見るポイントを押さえておくといいですね。

ただもしも、かぼちゃにカビが生えてしまった場合、なんとなく全部捨てるのはもったいないですよね…?

カビの部分をざっくり削れば、食べても大丈夫な気もしますが…そこら辺はどうなんでしょうか。

カビを取り除いたり、加熱すれば食べられる?

結論から言うと、食べない方がいいです。

カビは目に見えるものと目に見えないものがあり、1ヶ所カビが出ただけといっても、そのカビがどこまで広がっているかは専門家でも判断が難しいそうです。

なのでカビの部分を取り除いたからといって、すべて除去できたとは限らないわけです。

また、カビの中にはカビ毒というものがあります。

これは洗い流したり、長時間加熱調理したりしても完全に分解できないものもあり、一度カビ毒に汚染されてしまった場合、食品から通り除くことは困難だと言えます。

そうは言っても…

今までそうして食べてきたけど、一度もお腹壊したりしていないから大丈夫大丈夫。

という方もいるかもしれません。

ただし、カビ毒の多くは食べた後にすぐ下痢や嘔吐を起こすような急性の中毒は少なく、繰り返し摂取することで、肝臓や腎臓、消化器系などに障害が出ることがあります。

もちろん「捨てるのはもったいない」と思う気持ちはとても大切ですので、今後カビが生えないように対策するのが良いでしょう。

また、カビていなくても果肉がドロドロと柔らかくなっていたり、おかしなニオイがするようであれば食べるのをやめるのが無難ですよ。

まとめ

  • かぼちゃに現れる白いものはカビではなくでんぷんなので食べても問題ない。
  • 白いフワフワ、黒い点々などはカビなので食べないように。
  • カビは取り除いたり加熱すれば大丈夫という考えは危険。

今回かぼちゃの白いものの正体について調べるにあたって、カビの写真もたくさん見たので、若干気持ち悪くなりました…

そんな中、明らかなカビなのに

  • 大きめに切り落とせば食べられる
  • オーブンで殺菌しちゃうから大丈夫

と思っているようなの意見もたくさん見て、さらに気持ちが悪くなりました。

今回の場合は、白い物体はカビではないので食べても問題ないんですが、本物のカビを取り除けば食べれるかな、と悩んだ時には、ネットで「カビ」の画像検索をすることをおすすめします。

私は食べ物を残したり、余らせて捨てることには抵抗があるので、もったいないという気持ちはよくわかりますが、きっとその画像を見ればカビてしまった食材を捨てる決心がつくと思います。

Monosiri